【30分で完了】ApacheによるWebサーバ構築手順
こんにちは。今回はConoHa VPSにApacheを使ったWebサーバを構築する手順を解説します。範囲としてはApacheのインストール及びブラウザからhttp送信してApacheのデフォルトページをブラウザに表示するまでとします。簡単な設定に焦点を当てていますが、Webサーバを運用していくためには様々な追加設定が必要です。これからの別記事でより具体的に掘り下げていく予定です。
また、Webサーバを構築した後はHTTPS化が必須なので、以下の記事も併せて読んでみてください。
現在、ConoHa VPSを使って様々なサービス開発を行ってます。VPSは専用サーバーと同様の制御をすることが可能です。例えるなら、何をやってもOKな広場が与えられたようなものです。遊園地を作っても良いですし、飲食店を作っても良いですし、やりたい放題できます。
前提
システム構築をするにあたり、前提を以下に書きます。
<接続先VPSサーバ情報>
サーバ:ConoHa VPS
OS:Ubuntu22.04
インストール済みパッケージ:UFW
クライアントからConoHa VPSへSSH接続できると作業しやすいと思います。まだ未設定の方は以下の記事をご覧ください。
Apacheって何者?
Apache HTTP Server(通称:Apache)はWebサーバソフトの一種です。2022年のデータによると、Apacheは市場シェアは約33.8%のシェアを占めており、同じくらい有名なNginx(エンジンエックス)と合わせるとシェアは60%を超えます。
◎ オープンソースなので無料で使用可能
◎ OSに依存しない
というのも人気の要因なのかと思います。
Apacheの主な機能は以下です。
リクエストの処理:クライアントからのHTTPリクエストを受け取り、対応するWebページやファイルを返します。
セキュリティ機能:定期的にセキュリティアップデートを適用されます。
多重ホスティング機能:1つのApacheサーバーで複数のウェブサイトを運用できます。
ロギングと監視:アクセスログとエラーログを生成してサーバーの活動を記録します。
これらの機能により、Apacheは小規模な個人のプロジェクトから大規模な商業ウェブサイトまで、幅広い用途で使用されています。
Apacheをインストールする
まずはApacheをインストールしてみましょう。
$ sudo apt update
$ sudo apt install apache2
インストールが終わったら確認してみましょう。
$ apachectl -v
これでインストール完了です。
各種設定をする
ConoHa VPSの設定
「http(80番ポート)」及び「https(443番ポート)」の通信を許可する必要があります。
※今回は「http(80番ポート)」のみ使用します。
ConoHa VPSのコンソール画面を開いて鉛筆マークを押してセキュリティグループに「IPv4v6-Web」を追加してください。
これで設定できました。
FW(ファイアウォール)の設定
UbuntuのFWの設定をします。
追加コマンドは以下です。
$ sudo ufw allow 80/tcp
$ sudo ufw allow 443/tcp
以下のコマンドで設定内容を確認してください。
$ sudo ufw status
再起動して設定を反映させましょう。
$ sudo ufw reload
これでOKです。
Apacheを起動してHTTPリクエストを送る
以下のコマンドでApacheを起動して状態を確認してみましょう。
$ sudo systemctl restart apache2
$ sudo systemctl status apache2
さて、これで準備が整いました。
「http://[IPアドレス]」をブラウザから送信してみましょう。
こちらのページが表示されればブラウザ→http送信→サーバ→http送信→ブラウザができたことになります。
今回は以上となります。