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【簡単連携!】Google Analytics4のデータをLINEで受け取る方法

SANA

こんにちは。

この記事では、Google Analytics 4(GA4)のデータをLINEに自動で送信するシステムの構築方法を解説します。特にブログサイトを運営している方にとって、分析データをLINEを通じて簡単に確認できるようになることは大きなメリットとなります。

GA4の主な機能を簡潔にまとめると、以下の通りです。これらの機能がブログ運営者を強力にサポートします。

GA4を使ってできること

ユーザー行動の詳細な追跡: Webサイトやアプリでのユーザー活動(例えば、ページ閲覧やボタンクリック)を追跡できます。

イベントトラッキングが柔軟: ウェブサイトとモバイルアプリのデータを合わせて分析できるので、ユーザーの行動パターンを幅広い形で確認できます。

AIによる予測分析機能: AIを用いた分析機能により、将来のユーザー行動の予測ができます。

GA4はブログ運営者に多くの有用なデータを提供しますが、日常で頻繁に使われるのはLINEですよね。そのため、GA4の重要なデータをLINEで受け取ることができれば、非常に便利だなと思い、この記事を書くことにしました。

本記事のゴール

この記事では、次のようなシステムの構築を目指します。

自分が所有するブログサイトのGA4の情報をLINEへ定期配信する。

Google Analytics 4(GA4)のデータをLINEに自動で送信するシステムを構築する方法を解説します。特に、ブログ運営者にとって重要な分析データをLINEを通じて簡単に閲覧できるようにすることが目的です。

事前準備

『Make』のアカウント登録

他の記事でも紹介しておりますが、今回のゴール達成のためにオンライン開発プラットフォームの『Make』を使用します。『Make』は日々の業務を効率化し、時間を節約するための強力なツールとして知られています。このツールの最大の魅力はノーコードで1400以上のアプリケーションを接続し、異なるプラットフォーム間でにデータ転送することが可能である点が挙げられます。

以下の記事で、アカウントの登録方法から始め、具体的な利用例までを詳しく紹介しているので、興味のある方は是非ご覧ください。

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※上記から登録すると、今なら1ヶ月間無料でProプランを利用できます。お試しにはちょうど良いかと思います。また、課金登録をしない限り、料金が請求されることはありませんのでご安心ください

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LINE公式アカウントの登録及びAPIキー情報の取得

今回のプロジェクトでは、個人のLINEアカウントとは別にビジネス向けのLINE公式アカウントが必要です。このアカウントを利用して、LINEのAPIにアクセスし、メッセージの送受信を行います。

LINE公式アカウントの設定とAPIキーの入手方法は次のようになります。

  • LINE公式アカウントの設定: まずはLINE公式アカウントマネージャーにアクセスし、新しいアカウントを作成します。
  • APIキーの入手: 作成したアカウントからLINEの開発者サイトにログインし、必要なAPIキーを取得します。

こちらの詳細の手順については、以下の記事で解説していますのでご確認ください。

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Google Analytics4のプロパティIDの取得

Google Analytics4のコンソール画面にログインして左下の「管理」>「プロパティの詳細」をクリックすると右上に「プロパティID」が表示されますのでメモしておきましょう。

これで準備完了です。

システム構築手順

ここからシステム構築をしていきます。まずは、『Make』で新しいシナリオを作成してください。

『Google Analytics4』モジュールを配置

『Google Analytics4』モジュールの<Generate a report>をシナリオに配置します。接続設定で「Property ID」を選択し、以前に取得したGA4の「プロパティ ID」を入力してください。これにより、指定したプロパティIDに関連するデータの取得が可能となります。

次に、「Data Ranges」と「Dimensions」、「Metrics」を指定します。各項目の説明を以下に示します。また、今回は例として「昨日、何人が指定されたブログに訪問したか?」を知れれるようにパラメータを指定します。

Data Ranges: データの日付範囲を指定するオプションです。例えば、昨日のデータや過去28日間のデータなどを選択できます。今回の例では、「昨日(Yesterday)」のデータを選択します。

Dimensions: データの「属性」を指定します。これにはユーザーの国籍、訪問したページのURL、使用したデバイスの種類など、さまざまなカテゴリーが含まれます。今回は特定のデータに焦点を絞らないため、「日付(Date)」のみを指定します。

Metrics: 「量」を示す数値データで、ページビュー数やセッション数、コンバージョン数などが含まれます。今回は「1日アクティブユーザー数(1-day-active users)」を選択します。

これで『Google Analytics4』モジュールの設定完了です。

『Array Aggregator』モジュールを配置

『Google Analytics 4』モジュールから取得したデータを配列形式で保存するために、『Array Aggregator』モジュールを配置します。このモジュールは、今回のシステムの目的を達成するために必須ではありませんが、今後『Make』の汎用性を活かして他のモジュールとの連携が容易になります。

配列に格納するのは「1日アクティブユーザー数(1-day-active users)」です。

『LINE』モジュールを配置

最後に、LINEモジュールを設定します。Text項目に『Array Aggregator』モジュールで格納された「1日アクティブユーザー数(1-day-active users)」のデータをセットします。これにより、指定したデータがLINE上に表示されるようになります。

これで実装は終わりです。

テスト実行及びスケジュール設定

システムの実装が完了したら、テスト実行を行いましょう。まずは「Run once」ボタンをクリックして、プロセスが正常に動作するかを確認します。

問題なく処理が完了したら、LINEアプリを開いて結果を確認してください。正しく設定されていれば、次のように表示されるはずです。

最後に、シナリオの実行スケジュールを設定します。これは「Run once」ボタンの近くにあるスケジュール設定で行います。必要な情報を連携したい時間帯に合わせて設定すれば、セットアップは完了です。

まとめ

この記事では、Google Analytics 4(GA4)のデータをLINEに自動で送信するシステムの構築方法を解説しました。このシステムにより、ブログ運営者は分析データを簡単に取得することができ、効率的な運営が可能になります。

ABOUT ME
さな夫
さな夫
JTC SIer中間平社員
東京生まれ。30代。大学院修了後に今のSIer会社へ就職。普段はアプリ開発の設計を担当。奥さんと子供2人とほのぼのとした日常を過ごしながら技術系のブログを執筆中。
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